笑う警官
「笑う警官」観て来ました。
実際に起きた北海道警の汚職事件を土台に描かれた
組織犯罪(暴〇団ではない)のお話。
原作とはかなり違う結末になっているようだけれど、
警察官の正義と組織の正義はまったく違うものだと、改めて実感させる。
どの組織でも、実際に謳っていることと、行っていることは違うもの。
組織を守ることが正義で、その中の悪を正そうとすることは
すなわち邪悪なこと。
スケープゴートとして、念入りに仕立て上げられた婦人警官が殺される。
人殺しまでも容認される組織。実際に手を下さないまでも
組織に人は殺されてきた。多くの組織は同様のことをしているはず。
その中で「染まりきれない人々」が、仲間の警官の冤罪を晴らし、
巨悪の存在を告発する。でも、実際はトカゲの尻尾きりとなってしまう。
主人公がつぶやく。「神を恐れない神が一番恐ろしい。」
神に恐れを持たない支配者に支配されるほど、
残酷なことは無い。