換気扇フィルターについて
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昨日も都島でエアコン2台、東淀川でレンジフードとエアコンを1台ずつ掃除をしてきました。
お二人ともリピーターの方です。
ところで、時々お客様から
「紙のフィルターを売ってくれませんか?」
と頼まれます。
当店は常々、フィルターを付けるのをお勧めしておりません。
なぜだと思われますか?
換気扇は油汚れを吸い込むために設置されていますよね。
そして多くの換気扇自体に何らかのフィルターがもともと取り付けられています。
その上に何かを貼ると、油を含んだ空気を吸い込む力が格段に弱くなってしまいます。
油はすぐに目詰まりし、換気力が低下し、残念なことにキッチン全体がベタベタしてしまうのです。
メーカーの取扱説明書には、フィルターに他のフィルターを重ねないように注意書きがあります。
故障の原因になると必ず書いてあります。また、換気力の低下になるとも書いてあります。
換気扇の意味がありませんよね。
ではなぜフィルターを売る業者がいるのでしょうか?
それは儲かるからです。
大手のハウスクリーニング業者さんは、枠1枚2000円~、フィルター1枚500円~で販売しています。
レンジフードによっては、それが2枚から3枚必要です。
1年に1度、業者に依頼するとして、その間フィルターを毎月交換するなら、
自動的に12000円~20000円近くの収益になるからです。
フィルターを売りつけるために、レンジフードの掃除を安く請ける業者もいるくらいです。
たまにフィルターを何十枚も売りつけられて困っておられるお客さまもおられます。
1度買うと交換する以上にどんどん持ってこられるそうです。
売上UPにはなりませんが、お客様の求めておられることは快適な生活環境ですので、
当店は定期的にお掃除をすることによってご提供したいと思っております。
キッチンが爽やかであるためには、換気能力が低下するフィルターはやはりお勧めできません。
フィルターのないレンジフードもあるくらいです。
そういうタイプのレンジフードは空気抵抗がないので、その力を存分に発揮します。
レンジフード内部にあるオイルキャッチャーに油がしっかり受け止められています。
調理して発生した油を、きっちり吸い込んでいます。
おそらく、冷蔵庫や床の油のべたつきかなり違うと思います。
お客様の望んでおられる換気扇とは、そういう仕事をするものだと思います。